『黒 執 事!』登場人物
主要人物
■セバスチャン・ミカエリス(Sebastian Michaelis)森川智之 / 小野大輔
ファントムハイヴ家の執事。品位・教養・武術・料理・容姿など、全てにおいて完璧だが、その物腰は柔らかく極めて謙虚。
ただ、慇懃な態度のまま毒舌や皮肉を吐くことがあり、主人のシエルにも容赦がない。
間抜けな使用人トリオに対しても慇懃な態度は崩さないが、度重なる失敗を度々フォローさせられていることから、 心の中で暴言を吐いていることがある。
猫(猫科の虎も含め)好きで、特に肉球を押すことが好き。
正体は悪魔のため、人間業では到底不可能なことさえ難なくこなす。
シエルとは、シエルが復讐を果たすまで彼の手足となり、彼を殺さず守り抜くという契約を結んでおり、 左手の甲には黒魔術を示す逆ペンタクルが描かれている。
決め台詞は。 「あくま(悪魔)で 執事ですから」
「ファントムハイヴ家の執事たる者 この程度のことが出来なくてどうします?」
「御意 ご主人様(イエス マイロード)」
■シエル・ファントムハイヴ(Ciel Phantomhive)沢城みゆき / 坂本真綾
ファントムハイヴ伯爵家・現当主。
幼くして広大な領地を治め、玩具・製菓メーカー「ファントム社」の社長を務める天才実業家。
我侭かつ傲慢で冷静沈着だが押しに弱い面もあり、ペースを乱されることもある。
周りに翻弄され騒ぎに巻き込まれて溜息をつきつつも、結局は容認する。
彼の「逆境に屈せず誇り高く生きる姿勢」は、セバスチャンに強く一目置かれている。
人付き合いを好まない為、「社交界にも滅多に姿を見せないレアキャラ」と称されており、壊滅的と言わしめる程に社交ダンスが苦手。
瞳は青碧色だったが、セバスチャンとの契約後、右目のみアメジスト色のオッドアイになる。
代々、イギリスに違法の麻薬を持ち込むマフィアの始末など、
女王(英国王家)のためにイギリスの裏社会の管理や汚れ仕事を請け負っているため、
「悪の貴族」「女王の番犬」「裏社会の秩序」などの通り名を持つ。
ファントムハイヴ家使用人
■タナカ(Mr.Tanaka)麦人 / 藤村俊二
ファントムハイヴ家の家令(ハウススチュワード)。先代からファントムハイヴ家に仕えている古株。身分は執事のセバスチャンより上だが、仕事をしている姿が描かれておらず、いつもお茶を啜っている。
常にデフォルメされた姿で描かれている。
柔術の使い手であり、暴れるウッドリーを取り押さえるなどその実力は高い。
連続殺人事件編ではセバスチャンの代理として執事長に任命され、使用人3人にてきぱきと指示を出していた。
シエルの両親共々殺されかけたが、幸運にも命を取り止めた。
■フィニアン(Finnian)高城元気 / 梶裕貴
通称:フィニ。ファントムハイヴ家の庭師(ガードナー)。
まだ幼さを残し、元気で人懐っこい純朴な少年。金髪碧眼。怪談が苦手。
シエルのステッキや、太い木の幹を素手で折るほどの怪力を持つ。
本人なりに、平時においては力加減などで考える一幕もある。
庭師でありながら不器用で、庭の木を全て枯らして更地にしたことが数回あり、セバスチャンにバカと断言されている。
「暴れん坊伯爵」の主人公に憧れている。
物語開始の約1年前、シエルに拾われたことがきっかけで庭師としてファントムハイヴ家に仕えるようになった。
■バルドロイ(Baldroy)小山力也 / 東地宏樹
通称:バルド。ファントムハイヴ家の料理人(シェフ)。常に煙草を吸っているいかつい男。
料理人だが、今までに作ったものはセバスチャン曰く
「8割方が炭(残りの2割は有害物質)」
で、今までまともな料理を作ったことは牛たたき丼以来一度も無い。
しかし努力はしているようで、目玉焼き程度なら作れるようになったらしい。
セバスチャンに窘められることはあるが勤務態度はやや不真面目で、他の2人と違い言いつけを聞き流そうとする一面もある。
■メイリン(Mey Rin)折笠富美子 / 加藤英美里
ファントムハイヴ家の家女中(ハウスメイド)。中国系の出身。
極度の遠視で、シエルから贈られた眼鏡を掛けている。
極度のドジッ娘で、割った食器は数知れない。
「ですだよ」「ないある」などの訛りが入った口調で話す。フィニと同様、怪談が苦手。
セバスチャンに好意を寄せている様子を見せるが、全く報われていない。
色恋事にはかなり奥手であり、セバスチャンに顔を寄せられただけで紅潮する。
曰く「心を許した人の前でなければ脱がない」と決めているらしい。
作中ではあまり触れられないが、ニナにはグラマラスな容姿を評価されている。
劇場版では山本美月さんがおっちょこちょいな幻蜂家のメイド・リン役を演じる
■スネーク
ファントムハイヴ家関係者
■ヴィンセント・ファントムハイヴ(Vincent Phantomhive) 興津和幸
シエルの父親。ファントムハイヴ伯爵家・前当主。
レイチェルとは彼女の父親を通じて知り合い、結婚。
幸せな日々を送っていたが、3年前、何者かによって殺され、屋敷に放火される。
穏やかで物腰柔らかな人物だが、自分に利のある人間以外には一切の興味を示さない。
「女王の番犬」としての顔は冷酷であり、裏社会では恐れられていた。
ウェストン校では紺碧の梟寮の監督生であり、「碧の奇跡」の立役者。
■レイチェル・ファントムハイヴ(Rachel Phantomhive)植竹香菜
シエルの母親。母親似の亜麻色の髪を持つ美人。生前は病弱で喘息持ちだったが、性格は陽気でくだけている。
妹(アンジェリーナ)とは雰囲気が似ている。
ヴィンセントと結婚して幸せな日々を送るが、3年前、夫と共に惨殺された。
■エリザベス・ミッドフォード(Elizabeth Midford)斎藤千和 / 田村ゆかり
シエルの許婚、愛称リジー、侯爵令嬢。
フルネームは、エリザベス・エセル・コーディリア・ミッドフォード。
明るく天真爛漫な性格。
父親はアレクシス、母親はフランシスで、シエルとはいとこ同士。
シエルが大好きで、彼に笑顔を戻すべく励まそうと奮闘する。
ロリータ系などの可愛い物にも目がない。
実は母親以上の剣術の才能の持ち主。
幼少期にはシエルに怖がられることを恐れて剣術を嫌っていたが、
先代ファントムハイヴ伯爵夫妻の惨殺とシエルの失踪・帰還を機に「シエルを守れるようになりたい」と強く願っている。
それからもシエルに嫌われたくない一心で周囲に剣士であることを隠していたが、
豪華客船編ではシエルに諭された上、自身が危機的状況に置かれたことで初めてシエルの前で剣を持ち、戦った。